この記事を見ているってことは、「ステンレスフライパン」、買おうとしている人ですよね?
新婚さん・同棲のカップル・新居へ引っ越しのタイミングでキッチン用品を一式買い替えようとワクワクしている奥様、でしょうか?
ステンレスフライパンってカッコいいですよね。
ステンレスの光沢が強く、シンプルながら高級感が素晴らしい。
安いフライパンを使っていると、特にそう思います。
本格的でプロが使っているし、「一生モノ」のフレーズに心をワシづかみされているのではないでしょうか。
しかし、ステンレスフライパンに手を出すと後悔するってことを、大声で伝えたいです。
「適当に温めて、油ひいて、食材入れて~♪」・・・ソレ、もうアウトです。
どうしようもなくこびりついて、ヒドイ目にあいますよ!
実際にヒドイ目にあってバカみたいな声出してしまったので、間違いないです。
でも、大丈夫…。
この記事で、プロが使うステンレスフライパンを使いこなせるようになります。
「ステンレスフライパンには正しい使い方があるんだ」って気づけただけで、解決したようなものです。
また、「そんなに手間なら買うのをやめよう!」っていうのもアリだと思います。
- 「カッコいいステンレスフライパンを使い込みたい」
- 「もうすでに買ってしまった」
こんなひとは、是非最後まで読んでいただきたいです。
ステンレスフライパンは「こびりつき」がヒドイ!
今までのコーティングされたフライパンの感覚で使うと信じられないくらいに「こびりつく!」
金タワシを使わないとコゲ付きが取れないくらいに。
もう料理どころではないです。
せっかくの新品ステンレスフライパンが傷だらけになってしまう!
なぜこびりつくのか
単純にコーティングされていないから
ステンレスフライパンが食材にくっつきやすい理由のひとつは、表面にコーティングがないことです。
テフロンやフッ素樹脂の加工がされたフライパンは、食材が滑りやすくなり、表面にくっつきにくくなりますが、ステンレスフライパンは素材そのものが調理面となっているため、ほとんど加工が施されていません。
ステンレスは油がなじみにくく、食材がくっつきやすい素材です。
ステンレスは表面に油が浸透しないため、食材が直接ステンレスに接触するのでこびりつきます。
フライパンの温めが不十分だから
ステンレスフライパンに食材がくっつきやすい原因のひとつは、フライパンの温めが十分でないことです。
ステンレスは熱が伝わるのに時間がかかるため、しっかりと予熱しないまま調理を始めると、フライパンが十分な温度に達していないことがあります。
金属の表面には「吸着水」と呼ばれる薄い水の膜があり、この膜があると食材のタンパク質やでんぷんがフライパンにくっつきやすくなります。
温めが不十分なまま調理を始めると、吸着水が残り、食材がくっついてしまう原因になります。
食材をすぐに動かしてしまうから
ステンレスフライパンに入れた食材をすぐに動かすと、食材を入れた部分の温度が下がってしまい、くっついてしまします。
こびりつかないようにするためには
ステンレスフライパンを使う際は、十分に予熱して「吸着水」を飛ばしてから、油をひき、油が温まってから食材を入れることがポイントです。
フライパンのコーティングには、乾性油が適しています。
乾性油は空気に触れると固まりやすく、ステンレスや鉄のフライパンに膜を作ります。グレープシードオイルやアマニ油が手軽に入手できるので、おすすめです。
もし手に入らなければ、半乾性油でも代用可能です。
乾性油 オススメ | 固まりやすく、膜を作りやすい | グレープシードオイル、えごま油、アマニ油、 |
半乾性油 | 中間の性質 | 大豆油、綿実油、ヒマワリ油、ベニバナ油、マスタード油、 菜種油、コメ油、サラダ油、ごま油 |
不乾性油 | 固まりにくく膜ができにくい | オリーブ油、椿油、ヒマシ油 |
ステンレスフライパンの使い方
- フライパンを中火で空焚きします。
- 温度を確認します。水滴をフライパンに落とし、弾くように転がれば適温です。転がらずに「じゅーっ」と蒸発する場合は温度が低いです。
- オイルをフライパンに入れて、全体に広げます。
- 食材を入れたら、しばらく動かさず、自然に剥がれるまで待ちます。
- 強火にしないように注意してください。
「くっついてしまった!」と焦って動かしたくなるかもしれませんが、我慢してそのまま加熱を続けてください。しばらくすると、熱が伝わってくっつきが解消されます。
また、肉を焼くときは、食材を常温に戻しておくと温度差が少なくなり、焼き上がりがスムーズです。
温度確認で水滴を落とすと、水が玉になって走ります。小さな金属音が鳴るので不思議です♪
コールドスタート法で行う
ステンレスフライパンの油ならしには、コールドスタート法がおすすめです。これは予熱せずに調理を始める方法で、ステンレスフライパンのコーティングに最適です。特に餃子や目玉焼きのようにくっつきやすい料理にも向いています。
コールドスタート法は初心者向きです、ぜひ試してみてください。
油ならしの手順
- 冷たいフライパンにコーティング用の油を入れる。
- 火にかけて油を全体になじませる。
- 煙がうっすら出てきたら火を止め、フライパンが手で触れるくらいまで冷ます。
- いつも通りフライパンを温めて、食材を入れます。
油を加熱しすぎると酸化して臭いや焦げが発生するので、煙が出始めたらすぐに火を止めましょう。ステンレスフライパンは熱がゆっくり伝わるため、加熱を止めた後はコンロから外して冷ますことをおすすめします。
冷ましながら油が乾燥し、フライパンに薄い膜ができて頑丈なコーティングが完成します。底が手で触れるくらいに冷めたら油ならしは完了です。
使用後のお手入れ
調理後は、フライパンが熱いうちに水に浸けて、中性洗剤を使ってスポンジやナイロンたわしでしっかりと洗いましょう。表面の汚れと一緒に、コーティングされた油膜も落とす感覚で洗ってください。ステンレスは丈夫なので、多少強めに洗っても傷がつきにくいです。
餃子や目玉焼きなど、焦げ付きやすい食材も、油ならしをしていれば簡単に落とせます。
洗い終わったら、虹色の変色や錆びを防ぐために、水気をしっかり拭き取り、完全に乾かしてから保管しましょう。
ステンレスフライパンのメリット・デメリット
ステンレスフライパンのメリット
- 耐久性が高い
ステンレスは錆びにくく、長期間使用しても劣化しにくい特徴があります。 - 熱伝導が均一
熱がフライパン全体に均等に広がり、ムラなく調理ができます。 - 酸やアルカリに強い
酸性やアルカリ性の食材にも強く、味や風味を損ねにくいです。 - メンテナンスが容易
洗いやすく、タワシでこすっても大丈夫。洗った時のスッキリ感が良いです。 - 高温調理が可能
ステンレスは高温に耐えられるため、強火での調理や焼き物に向いています。 - 本格的でおしゃれなデザインが多い
ステンレスフライパンの一番のメリットは耐久性が高く長く使えるところ。
「価格が高くても良いモノを長くつかいたい!」と思う方にピッタリの一品です。
デザインも素晴らしいものが多く、無駄な装飾が無く、金属の光沢が高級感を煽ります(笑)
ステンレス、輝きが強く出ます!まじでカッコいいです。
インテリアになってしまう製品。
ステンレスフライパンのデメリット
- 焦げ付きやすい
表面にコーティングがないため、油を十分に使わないと食材が焦げ付きやすいです。 - 重い
ステンレス製のフライパンは重いので、扱いにくさを感じる場合があります。本当に重いので実際にとっての部分を手に取って確かめた方が良いです。 - 価格が高め
高品質のステンレスフライパンは、他の素材と比べて高価なことが多いです。 - 温度管理が必要
高温調理が可能な反面、温度が高すぎると焦げやすいため、適切な温度管理が求められます。 - 予熱が必要
効果的に使うには、調理前にしっかりとフライパンを予熱する必要があります。
男でも片手で持ち上げることに苦労する重さです!
まとめ
ステンレスフライパンの油ならしは、食材のくっつきや焦げ付きを防ぐためのひと手間です。
乾性油を使ってコールドスタート法でフライパンに油膜をコーティングしましょう。
油ならしが終わったら、フライパンを手で触れるくらいまで冷ますのがポイントです。
わが家は夫婦ともにステンレスフライパンに慣れたので米油でも焦げ付かずに調理できるようになりました。
色々書きましたが、
『しっかりステンレスフライパンを熱して、油を温める』
ことを意識したら焦げ付くリスクが激減。
慣れたらコールドスタート法をしなくても問題ないですよ。
油ならしやお手入れのコツを覚えれば、ステンレスフライパンが使いやすくなり、毎日の料理も美味しく、より楽しめるようになるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ジオ・プロダクトは不具合が生じた場合の保証期間が15年間もあります。
↓わが家の使用フライパンはコレです↓(三種類持っています)