「うちの子の歯が黒い気がする…もしかして虫歯?」
そんな不安を抱える保護者の方は少なくありません。子どもの虫歯は進行が早く、放っておくと永久歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、小児歯科での虫歯治療の内容や、家庭でできる予防法について、保護者の視点に立ってわかりやすく解説します。

子どもの虫歯はなぜできやすい?
乳歯は大人の歯(永久歯)に比べてエナメル質が薄く、虫歯菌の酸に溶けやすい性質を持っています。そのため、虫歯ができると短期間で進行してしまいます。
主な原因:
- 甘い飲み物・お菓子の摂取頻度が多い
- 歯磨きの習慣が不十分
- 唾液の分泌が少ない(就寝中など)
- 仕上げ磨きがされていない
また、子どもは痛みや違和感をうまく伝えられないため、気づいたときにはすでに虫歯が進行しているケースもあります。
小児歯科で受けられる虫歯治療とは?
小児歯科では、子どもの発達段階に応じた治療が行われます。歯科医師やスタッフも「歯医者嫌い」にさせない工夫をしてくれるのが特徴です。
主な治療内容:
- 表面麻酔・笑気麻酔:痛みや恐怖心を軽減
- 虫歯除去・詰め物治療:乳歯でも虫歯はしっかり治療
- フッ素塗布:歯を強くし虫歯予防にも◎
- シーラント処置:奥歯の溝をふさいで虫歯を防ぐ
- レーザー治療:音や振動が少なく、怖がりな子にも適している
子どもに慣れさせるために「慣らし通院」から始める医院も多く、初診時は診察台に座るだけ、というステップも可能です。
子どもの虫歯予防に家庭でできる5つのこと
予防は治療よりも簡単です。以下のポイントを意識するだけで、虫歯のリスクは大きく下がります。
- 仕上げ磨きの徹底
小学校低学年までは保護者の手による仕上げ磨きを。特に就寝前が大切です。 - フッ素入り歯磨き粉を使う
年齢に応じたフッ素濃度の歯磨き粉を選びましょう(例:500ppm~1000ppm)。 - ダラダラ食べを避ける
おやつは時間を決めて与え、食後は必ず歯を磨く習慣を。 - 定期検診を受ける
3~6ヶ月に1回の通院が理想的です。虫歯の早期発見にもつながります。 - キシリトールガムやタブレットを活用
奥歯が生えてきたら、噛む習慣を利用して虫歯予防を強化。
子どもが歯医者を怖がるときの対処法
歯医者嫌いを防ぐには?
- 予防の段階で通院する:痛い治療の経験がないうちに慣れさせる
- ごほうびやシールで前向きに:通院のたびにちょっとした楽しみを用意
- 「怖くないよ」と一緒に説明する:親の態度が子どもに影響します
「怖くない・痛くない・楽しい」と感じられれば、子どもにとっても歯医者は通いやすい場所になります。
小児歯科に関するよくある質問(Q&A)
Q1. 小児歯科は何歳から通えますか?
A. 一般的には歯が生え始める1歳前後から通院可能です。初診は虫歯の有無ではなく、成長観察や歯磨き指導が中心です。
Q2. 小児歯科は何歳まで対応していますか?
A. 医院によって異なりますが、多くは中学生(12~15歳)くらいまで診療しています。
Q3. 乳歯の虫歯は自然に抜けるから放置しても大丈夫?
A. いいえ、放置すると永久歯にも悪影響を及ぼします。必ず治療しましょう。
まとめ|虫歯は早期発見・予防で防げる!
子どもの歯は一生の健康に影響します。虫歯はできる前に予防、できたらすぐに治療することで、痛みもトラウマも最小限に抑えられます。
- フッ素やシーラントなど小児歯科ならではのケア
- 毎日の仕上げ磨きと生活習慣
- 歯医者を怖がらない工夫
これらを取り入れて、子どもの歯を守りましょう!